腰椎すべり症の原因と治療法

理学療法による治療

 

理学療法とは身体に障害のある人の主としてその基本的動作能力の回復を図るために、治療体操などの運動を行ない、更に電気療法、マッサージ、温熱などの物理的手段を加える治療法です。理学療法の中には、大きく分けて、運動療法と物理療法、動作訓練があります。

 

腰椎すべり症の治療としての理学療法は物理療法ということで、基本は温めることとなり、これで末梢の血液循環が改善されて疼痛が改善するので、温熱療法が良く用いられます。

 

もともと物理療法は、主に頚椎や腰椎の治療に行われているもので、按摩、マッサージ、指圧による局所循環の改善、経皮的刺激、組織の柔軟性を改善、鎮痛。低周波電気刺激の電気療法による鎮痛効果、他動的運動効果。水治療法による鎮痛効果と回復促進。温泉療法や寒冷療法による鎮痛効果、回復促進、循環促進作用。紫外線療法などの光線療法による鎮痛効果や局所循環促進効果などもあり、この中で腰椎すべり症には温熱療法が特に効果的だとされています。

 

温熱療法は、熱カロリー刺激によって有益生体反応を活用し、抵抗力の調整に役立てようとする医療行為で、手段もいろいろありますが、もっとも身近で手軽なのは入浴で、しっかり方法を知っていればこれでも充分な効果があるようです。